セレスティーヌ・ド・オイリア。 コムストック・グループ | 作品集

パリ・モンサンミッシェルのツアーなら フランス旅行専門店「空の旅」

セレスティーヌ・ド・オイリア

店の入り口に威風たる様子で立つセレスティーヌを見てジャン=フランソワは一度席を立とうとし、止めた。 今は動かない方が良い。 今日の変装は完璧だ。 シノブにこそ見破られたが、元王女摂政宮にそれはできないだろう。 セレスティーヌが事実上支配下に置いていた奇譚拾遺使に属していながら、ジャン=フランソワ・モーント・ド・ラ・ヴィニーが御目通りの栄に浴したことは一度しかない。 居酒屋ノブのクシカツについて報告をした時のみだ。 であれば、元王女摂政宮の記憶にジャン=フランソワの事が残っているとは考えにくい。 あの日は珍しく変装することなく宮中に参内したのだ。 今の自分の姿とは似ても似つかぬ姿だった。 今は心を平静に保ち、ただの客としてやり過ごすしかない。 いや、待て。 これは千載一遇の好機ではないのか。 東王国と帝国の国境が形だけ封鎖されて以降、奇譚拾遺使は全力を挙げて帝国の情報を収集するように厳命されている。 しかし、ジャン=フランソワの知るところ、目立った功績を上げられた者はいない。 肝心の元王女摂政宮セレスティーヌ・ド・オイリアの位置が分からないからだ。 その噂の渦中の人物が目の前にいる。 一挙手一投足に到るまでを記憶し、本国へ報告せねばならない。 ジャン=フランソワの中の密偵魂がそう告げていた。 「お久しぶりね、シノブ」 「御無沙汰をしております、セレスさん」 カウンターの席を勧めながら、シノブは全く物怖じすることがない。 相手は貴賓中の貴賓、元王女摂政宮にして現帝国皇后であるというのに、まるで遠方に住む文通相手との再会のように自然な雰囲気で話をしている。 さすがにお忍びと見えて街娘のような衣装に身を包むセレスティーヌはカウンター席に腰を下ろすと、シノブからオシボリを受け取った。 その所作の一つ一つにまで気品が溢れ、美しい。 「それでシノブ、手紙での質問なのだけれど」 「ああ、大豆のことですか?」 ダイズ? ダイズとは何だ。 聞き慣れない言葉だ。 それこそがセレスティーヌ自らわざわざこの店に出向く理由だとでもいうのだろうか。 「私個人で調べられる範囲は調べたのだけれども、それらしいものは見つからなかったの」 「やはりそうですか」 「ごめんなさいね、お役に立てなくて」 「いえ、良いんですよ。 多分帝国にも東王国にもなさそうですし」 帝国にも東王国にも存在しない、ダイズ。 何故それを探さねばならないのか。 しかしこれは幸先がいい。 情報収集は奇譚拾遺使の得意とするところ。 ダイズの正体を突き止めることができれば、帝国に対して優位に立つことができるかもしれない。 「一応、硝石収集局と図書寮にも引き続き調査を命じてあるから、何か分かれば手紙で連絡します」 硝石収集局、という言葉が出た瞬間、ジャン=フランソワの背筋に冷たいものが走った。 彼らは東王国の奇譚拾遺使とは敵手に当たる組織で、情報収集と防諜に特化している。 まさか収集局まで動かすほどの情報だとは。 これはますます本国へ伝える価値があるに違いない。 「そんな大層なことじゃないから良いですよ」 「私とあの人を引き合わせてくれたお店ですもの。 少しはお礼がしたいの」 そう言って微笑みながら硝子の器にセレスティーヌが口を付ける。 中身は林檎の果汁だ。 「ありがとうございます」 「……ところでシノブ」 「ええ、分かっています。 アレですね」 女給仕が店内にそれとなく視線を走らせる。 ジャン=フランソワはその視線にすら気づかぬふりをして、トリアエズナマを口に運んだ。 何かある。 セレスティーヌがこの店に足を運ばねばならなかった理由だろうか。 「はい、お待たせしました」 「……これが」 セレスティーヌ・ド・オイリアの前に運ばれてきたのは一片の ケーキ ガトー だ。 スポンジの上にクリームが乗り、上に苺が鎮座している。 「如何ですか?」 「……素晴らしいケーキね」 銀のフォークを片手に目を輝かせるセレスティーヌの表情は元王女摂政宮にして現帝国皇后のものというよりも、歳相応の若い娘のそれだ。 緊張と期待との入り混じった表情で、セレスティーヌがフォークをケーキへ延ばす。 柔らかなケーキをそっと口へ運び、食べた。 「んん!」 恍惚とした表情を浮かべるセレスティーヌに、思わずジャン=フランソワの喉も鳴る。 いったいどれほど美味いケーキだというのか。 その為に新婚の帝国皇后が古都にまでやってくるほどのケーキというものが、この世に存在するというのか。 「やっぱり目を盗んで食べる甘いものは格別ね……」 うっとりとケーキを見つめるセレスティーヌにシノブが尋ねる。 「まだ甘いものは制限されているんですか?」 「結婚式と皇后冠の戴冠式で少しお腹周りが、ね? あの人はそんなこと気にするなって言ってくれるのだけど、シャルロッテがね」 シャルロッテというのはセレスティーヌの御付侍女だ。 体調管理も担当しているのだろう。 「それでわざわざおしのびで古都まで?」 「さすがにそこまではね。 仕事です。 仕事」 仕事の内容までは漏らさないが、その点については他の奇譚拾遺使から情報が入っている。 皇帝が東王国の王女を娶ったことに対する反対派貴族への締め付けと懐柔だ。 その辺りは貴族を帝国よりも上手く飼い慣らしている東王国の舵取りをしていただけあって、巧妙かつ大胆な手法で巧くやっているという話だった。 苺のケーキをもう一つぺろりと平らげ、セレスティーヌは席を立つ。 「今日はありがとうね、シノブ」 「いえいえ。 いつでもまたお越しください。 今度は旦那さんと御一緒に」 「しばらくは忙しくなりそうだけど、いつか隙を見て」 笑みを交わしながら、シノブがセレスティーヌを硝子戸まで見送る。 今宵の情報収集はこれまでのようだ。 何とか正体も割れなかったようだし、収穫もあった。 まずは成功と言って問題ないだろう。 「そうそう、シノブ。 次に来た時なのだけど」 「はい、なんでしょう?」 瞬間、セレスティーヌの視線がジャン=フランソワを射抜いた。 「……クシカツが食べたいな」 「串かつですね。 ご用意いたします」 「よろしくね」 軽やかに手を振って店を出るセレスティーヌの後ろ姿を、ジャン=フランソワは目で追うことができない。 まさか見抜かれていたというのだろうか。 それとも単なる偶然か。 王女摂政宮と御目通りの機会を得たのは、クシカツの報告の時だったのだ。 背中をじっとりとした汗が流れ落ちる。 速く居酒屋ノブを立ち去りたいが、ここで慌てて外へ出るとセレスティーヌと鉢合わせする恐れもあった。 どうすることもできずにトリアエズナマをもう一杯頼みながら、明日纏める予定の報告書について考える。 重大な情報を掴んだのだ。 余さず伝えなければならない。 東王国の王都には毎日膨大な量の報告書が届けられる。 ユーグがそうさせているのだ。 これまで王女摂政宮は各地の代官に任せるべきところは任せていたが、それでは非効率な部分がかなり大きい。 能力のあるものが状況を把握してこそ、正されるものもある。 それが今のユーグの施政方針だった。 「陛下、本日の報告書が参りました」 「ご苦労」 執務室で午前に裁可すべき書類を片付け終えたユーグの元に、ラ・カタンが羊皮紙の束を運んできた。 予め部下が目を通し、緊急性の高い物には印が付けてある。 「おや、殿下。 これには印が付いておりませぬな」 「ほう?」 珍しいこともある。 今日の報告書確認の当番はユーグも信を置いている文官の筈だ。 こういう些細なしくじりをするような者ではない。 「後できつく叱責をしておきましょう」 「いや、良い」 笑って制しながら、ユーグは印のついていない報告書を開いた。 「……このような報告書、やはり緊急性はないものと思われます」 鬼首草を噛み潰したような顔で言い放つラ・カタンを諌めながら、ユーグは報告書を抽斗に仕舞った。 姉はどうやらあちらで巧くやっているようだ。 それが分かっただけでも、この報告書の緊急性は確かに高かったのだ。 ユーグは不意に、苺のケーキを食べてみたくなった。

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#32 EPISODE132:混乱する戦場と超大猿ベビーのパワー

セレスティーヌ・ド・オイリア

概要 2012年10月、投稿サイト「」にて連載開始。 作者は蝉川夏哉。 後にから書籍化。 イラストはが担当。 既刊は、2020年4月時点で単行本、文庫本共に6巻。 公式レシピブックも発売されている。 メディアミックスとして、、もされており、 累計発行部数は300万部を突破している。 中世ヨーロッパのようなの古都に繋がってしまった小さなで繰り広げられる。 は特別な調理法や高級食材を使っているわけではなく、居酒屋ではのメニューや一般的に知られている料理がメインとなっている。 所謂、異世界版「」のようなものであり、一人メシのシーンも少なくはないが、「居酒屋」らしく複数人でワイワイと賑やかに飲み食いするシーンも多く、活気のある食事シーンは本作の見どころのひとつであろう。 あらすじ 古都・アイテーリアの裏路地に、一風変わった店 居酒屋「のぶ」があるという。 木の引き戸を開けた先にいるのは と呼ばれる主人と、の という女性が出迎えてくれる。 こぢんまりとした店内では、この世界では見たことも聞いたこともない美味い料理とキンキンに冷えた トリアエズナマを出している。 噂は広がり、や、、、、までもが次々と店に訪れるようになる。 これは、異世界に繋がった居酒屋「のぶ」で巻き起こる、小さな物語。 愛称は「 ノブ・タイショー」。 店の看板娘。 愛称は「 シノブちゃん(シノブさん)」。 同僚のニコラウスに連れられて「のぶ」に訪れ、そこで口にしたトリアエズナマとに感激し、常連となる。 後に衛兵を辞めて「のぶ」で料理人として働きながら修行するように。 シノブに好意を寄せている。 弟・アードルフ(CV:)と妹・アンゲリカ(CV:)がいる。 偶然見たを盗もうと店の中に入るも、シノブに見つかってしまう。 素直に盗もうとしたことを認め自首しようとするが、シノブの計らいで新しい給仕として雇われる。 小動物みたいな可愛らしさがあるが、姉として行儀の悪い客を叱る肝の据わった一面もある。 の父親を持ち、烏賊嫌いのベルトホルトとの見合いが危ぶまれたが、ベルトホルトが烏賊嫌いを克服していたため無事に夫婦になる。 しかし、とある事情で「のぶ」に預かることになり、給仕として働くことに。 ベルトホルトとの子供を身ごもったため産休を取り、無事に子供(男女の)を出産する。 烏賊の兜飾りを被って戦っていた。 かつて戦場でベルトホルトと相見え、彼の強さを目の当たりにして以降、想いを寄せている。 彼を探して古都を訪れて出会うも、既にヘルミーナと結婚していることを知り、それを受け止めて東王国に戻って行った。 後にの護衛の任務で大市が開かれる古都に訪れ、産休のヘルミーナの代わりに「のぶ」の給仕として働くように。 ハンスの一つ年上の同僚。 またまた「のぶ」を訪れて気に入り、ハンスを誘いともに常連となる。 サンマの塩焼きの一件からエレオノーラと顔馴染みになり、後に衛兵を辞めエレオノーラの水運ギルドへ転職する事になる。 ハンスとニコラウスの上官。 かつてはと呼ばれるほどの凄腕の傭兵で、戦場でも名が知られていた。 料理が好物で、を食べたことで「のぶ」の常連となる。 が苦手(味が嫌いではなく、幼い頃聞かされた曾祖父の昔話のせいでトラウマを抱いている)だったが「のぶ」で烏賊を食して克服し、ヘルミーナと見合いして見事成功し、結婚して夫婦となる。 仕事の腕は非常に高く、依頼された額の倍以上のを徴収することが出来るため、町の人々からは恨まれている。 次の目標に「のぶ」を狙い定めるが、シノブが作ったによってし、店を後にした。 その後、仕事を辞めて故郷に帰ろうかと考えていたが、辞めずに仕事を続けており、「のぶ」の常連となる(頼む料理は基本的にナポリタンのみ)。 イグナーツ(CV:) カミル(CV:) アイゼンシュミット商会の商人。 カミルがイグナーツの妹と結婚するため、義兄弟の間柄。 一見、堅物そうに見えるが、実はお忍びで「のぶ」に訪れて酒の肴とを頼んで飲んでいる好々爺。 「出されたものを断るのも神の意に反する」と建前を言いつつ、の身でありながら飲酒を楽しむ俗な一面もあるが、基本的には親切な好人物で「のぶ」の困りごとにはたびたび力を貸してくれる頼もしい存在。 実は聖王国の上層部にも顔が利く大人物ではあるが、上記にも有るように酒を嗜むような俗な一面があるため、助祭からは出世していないようである。 後輩に後に大司教になったロドリーゴ、若き日のロドリーゴの失敗を庇い自ら「になる」と言って教会を辞めて行方を晦まし、古都の近くの森で薬師となった元尼僧のイングリドがいる。 ローレンツはでフーゴとハンスの父親。 ホルガーは。 2人は腐れ縁で、会えばいつも子供じみた口喧嘩ばかりのケンカ友達。 古都参事会会員で三大水運ギルドマスターの一人。 古都では最も古く格式があるギルドだったが、先代だった父の急死の影響で跡継ぎとなった。 しかし、明らかに威厳も経験も足りておらず、海千山千の他の二人の水運ギルドマスターに比べるといささか頼りない。 更にため、ギルドが落ち目になっている。 部下がゴドハルトの縄張りで勝手に仕事してしまったため彼と揉め事が起きてしまい、ローレンツの提案で「のぶ」に訪れてエレオノーラを入れた三人で緊急の会議が開かれる。 古都では雑魚扱いのが捕れる河の漁業権で手を打ってもらおうとするも相手にされなかったが、ノブが作ったによってウナギの美味さを知り、ゴドハルトとの揉め事も解決する。 古都参事会会員で三大水運ギルドマスターの一人。 古都では最も大きな規模を誇っている。 強面な風貌に似合わず学があり、詩を嗜む文人としての一面もある。 古都参事会会員で三大水運ギルドマスターの一人。 古都ではもっと財力と権力を有している。 サンマの塩焼きの一件からニコラウスと顔馴染みとなり、ニコラウスがに転職するきっかけとなる。 イングリド 古都近郊の森に暮らす薬師の女性。 のような風貌としゃべり方をしている。 甘いもの(と酒)が好きで、生の魚が苦手(ただし)。 実はエトヴィン助祭の後輩の元聖職者で若き日のロドリーゴの失敗を庇い自ら「になる」と言って教会を辞めて行方を晦まし、古都の近くの森で薬師となっていた。 後にロドリーゴとダミアンが絡んだの一件(ただしロドリーゴは「」を名乗っていたイングリドを探していただけだった。 )でロドリーゴと再会した。 薬師としての腕も確かで古都の人達の症状に合わせた薬を調合したり、ロドリーゴの杯に鉛が張り付けてあることを見つけシノブに杯を捨てるように指示したりもした(鉛はワインと化合することでワインの味を甘くする反面、ワインに溶けて体をボロボロにする毒物となる)。 ちなみに「のぶ」で行われたアルヌの侯爵即位の式典で再会するまでイングリドはエドヴィンが古都にいたことも「のぶ」の常連になっていた事も知らなかった。 カミラ イングリドの弟子の少女。 捨てられて泣いていたところをイングリドに拾われて弟子入りした経緯を持つ。 年が近いエーファとは仲が良い。 アルヌ・スネッフェルス 吟遊詩人を目指す青年。 数年前はイーサクと共に古都中のゴロツキ達をシメて回った程の腕っぷしの強さを誇るが、エール一杯ですぐ泥酔する酒の弱さで「のアルヌ」という異名を持つ。 詩の出来栄えはあまり良くなく、そのことを悪く言うとキレる。 食の詩人・クローヴィンケルに尊敬を抱いている。 実は古都の近隣に領地を持つ貴族の出の放蕩息子で、後にその跡を継ぐことを決める。 イーサク アルヌの部下で実家の司厨長であり乳母兄弟。 フーゴ ガラス職人。 ローレンツの息子でハンスの異母兄。 バーデンブルク。 二か月後にマクシミリアンと結婚して嫁ぐ姪のヒルデガルドのために美味しいものを食べさせようと「のぶ」に訪れる。 そして、「のぶ」で出された美味しい料理によってヒルデガルドが笑みを見せるようになったため、結婚式までに一緒に「のぶ」に通うようになる。 年若いヒルデガルドの言動に気後れさせられるなど、一見すると穏やかで頼りなげな印象を受けるが、先帝(先代の皇帝。 現皇帝は彼の)を伯父にもつ、色々と侮れない人物。 両親が幼い頃に亡くしたため、ヨハンに育てられる。 両親の死とに育てられたため、人を試すような少し傲慢で捻くれた性格になっている。 無理難題な注文をして料理人を困らせていたが、「のぶ」で食べたの美味しさに感激して気に入る。 後にあまり年の変わらないマクシミリアンと結婚した。 ヒルデガルドの結婚式に出席した際、彼女からアンカケユドーフの話を聞き、ぜひ食べてみたいと思い、用人のダミアンと共に「のぶ」に訪れる。 だが、季節外れだったためアンカケユドーフは諦めざるを得ず、代わりに好物のシュニッツェル(所謂、)を要求し、ノブがエトヴィン助祭にシュニッツェルがどんな料理か聞きに行っている間にダミアン達とカードゲームに興じていた。 その際、シノブが賄いで作っていたを食べて興味を示し、お代わりを求めた時に偶然作ったを食べて感激し、満足して店を後にした。 「のぶ」を貸切るために傲慢なダミアンを使いに出したり、ガラの悪い荒くれ者達を「のぶ」の前で睨みを利かせて他の客を寄せ付けなかったりしたため、当初のノブ達からの印象は悪かったが、「のぶ」を気に入って以降はバッケスホーフ騒動の際にノブを潰さないためにラガーの禁制解除の訴えを出すなど友好的に接している。 典型的なのような男で、傲慢で横柄な性格。 男爵の命令で「のぶ」に使いとして訪れ、「のぶ」を見下しながら一方的に借り切りを要求したためノブやシノブから快く思われていない。 その後、「のぶ」を気に入った男爵にクビにされてしまい、その原因が「のぶ」だと思い込んで逆恨みし、店を潰そうとバッケスホーフやロドリーゴ大司教らに取り入って奔走するがいつも返り討ちに遭い、最後にはによってのに封じ込まれ懲らしめられた後に路地裏に倒れていたところを兵士達に逮捕された。 後にダミアン本人が逮捕された後、イングリドの薬師としての知識により鉛を内側に張り付けた杯でロドリーゴを毒殺しようとしたことも判明した。 現在のところ 書籍版は勿論、web版においてもこの一件以降フェードアウトした形で出番は無くなっている。 強欲で陰険、目的のためならば手段を選ばない下劣極まりない悪徳商人だが、狡猾で奸智に長け、常に相手の先手を打つ計算高い人物でもある。 ダミアンに唆される形で「のぶ」を訪れ、金に飽かせて店ごと買い取ろうとしたり、ヘルミーナを妾にしようとするなど下衆な物言いでノブやシノブを激怒させた上、彼らが金で動かないと見るや、今度はトリアエズナマが国内における禁制品である「ラガー」に該当すると指摘(という名の脅迫)し、参事会の調査対象にして「のぶ」を潰そうと画策する。 しかし、店の調査担当として指名したゲーアノートが ナポリタンでしていたため、「のぶ」の無実を証明したばかりか逆に自分の不祥事( 自分こそが禁制品のラガーを密輸入しており、彼がトリアエズナマをラガーと指摘出来たのは自身の商会に納入したラガーを飲んでいたため)を暴かれてしまい、失脚した(アニメでは、ダミアン共々逮捕される姿が描かれた)。 クローヴィンケル 帝国の男爵にして高名な。。 ブランターノ男爵とは知己。 国外にも名が知れた食の吟遊詩人でアルヌやゴドハルトは彼のファン。 初めてブランターノ男爵と共に来店した時出された牡蠣のグラタンから彼の迷いを見抜くなど感性も鋭い。 その後最も自信のある料理を出して欲しいと頼んで出された出汁巻卵を食べて魔法だと賞賛した。 コンラート四世(CV:) 帝国の先帝。 現在は譲位しているがとして知られる。 元々は沿岸地方の貴族の出で、でありながらの地位を確立し、帝国の安定を図るために数々の施策を打ち出した。 好物は魚料理全般で、特にの皮を炙ったものが好物。 コンラート五世 帝国皇帝。 コンラート四世の孫。 広大な帝国を収める皇帝。 奥手で結婚する気はなさそうに見えたのだが、ある時古都で出会いが訪れることになる。 ゼバスティアン・フォン・ホーエンバッハ 先帝・現皇帝と二代にわたって仕える、重臣中の重臣である中務卿。 代々の貴族ではなく出身の家。 普段から近隣諸国の酒を飲みあさっている程の酒好きで、「のぶ」でも店主に無理を言って一瓶譲り受けた。 マクシミリアン カルノー。 先帝の孫でヒルデガルドの夫。 奇譚拾遺使(きたんしゅういし)は旅の僧として各地を巡るが、本当の目的は各地の情勢を探るである。 ジャンは奇譚拾遺使の長官の右腕と呼ばれるほど優秀であり、古都の情勢を探るために訪れ、偶然見かけた「のぶ」に足を運ぶ。 街の財力を計るためにを注文するが、そこで出された新鮮なで作った数種類のサラダに驚き、更に貴重なやの肉を出されたことで(アニメではフルーツサラダに使われた金箔とドラゴンフルーツを、ドラゴンの秘宝と勘違いして)、古都の財力は驚異的だと勘違いして慌てて本国に知らせに戻って 大恥をかく(このとき、帰路につくために金を積んで馬車を雇ったことが、間接的にヘルミーナが「のぶ」で働くきっかけとなった)。 その後も変装して何度か「のぶ」に訪れるが、何故か悉くシノブに素性がバレて彼女に慄く。 報告書は料理の解説が滅法巧かった事から王女摂政宮の目に留まることに…。 セレスティーヌ・ド・オイリア 東王国。 幼い弟の代わりに東王国の政務全般を代行していた。 公務以外(お忍び)の時は愛用の銀縁を掛け、「セレス」と名乗っている。 ジャンの報告書を読んで「のぶ」とに興味を持って訪れるが…。 後に古都で出会いが訪れることに。 ユーグ セレスティーヌの弟で「幼王」と呼ばれる東王国の若き国王。 帝国内では 只の御飾りの国王と思われていたが、実際は自らが国王であることを示す為に 姉であるセレスティーヌを追い落とす謀略をも駆使する切れ者である。 その一方で姉とは「只の姉弟」として会いたいと思慕の情を持つ年相応の一面も併せ持っている。 聖王国 エンリコ・ベラルディーノ 大司教の腹心で占いの専門家。 ロドリーゴ 帝国北方の管区大司教。 に関心が強く、職権を使ってまで各地でを名乗る人物を探していた。 ロドリーゴが探していた魔女とは実は神学徒時代の先輩だったイングリドで、再会したときは魔女は殺せと騒いでいたダミアンを押しのけイングリドとの再会を喜んでいた。 因みに若い時は当時の友人達からは「ちびのロドリーゴ」と呼ばれていたくらい背が小さかったが年月が立って背が伸び恰幅も良くなっていたため再会した当初のイングリドには最初分からなかったようであった。 エドヴィン助祭の後輩でもあり、イングリドやエドヴィンの三人で乾杯を交わしていた。 ヒュルヒテゴット 聖王国教導聖省の枢機卿。 聖王国の領袖。 エトヴィンとは古い友人。 日本にいた時 実家の醤油工場に出来た天狗の抜け穴を行き来してその時に妻と結婚したが、妻が子供を妊娠したときにヨダが日本に帰ってしまうことを恐れ日本に通ずる扉に放火、既に両親がいなく身内がいなくなっていたヨダは日本に帰ることを諦め異世界の住人として暮らすことになった。 ある日古都アイテーリアから逃亡し、たまたま湯治に来ていたダミアンから「のぶ」の事を聞き出し、ナ・ガルマンから古都アイテーリアにある「のぶ」へ訪れ 「のぶ」で日本でしか食べられない(「異世界」では生卵の保存技術が日本と比べてかなり遅れているため卵に細菌が発生しやすく食中毒を起こす危険がある。 )や和食を食べたり「のぶ」の裏口から一時的に日本へ帰って両親の墓参りやナ・ガルマンにいる家族へのお土産を探したりしていた。 そして娘のリサの夫である娘婿のコルムから扉を放火した後の事実と謝罪を聞かされたが、それでも妻を恨んでおらず、「のぶ」に醤油と大豆を卸す事を約束し家族の待つ地へ帰宅した。 ちなみに天狗の抜け穴を使えなくなった本当の理由は「代々抜け穴を使える資格を持つのは一人だけ」という条件にあり、ヨダが使えなくなったのはその資格が娘のリサに受け継がれてしまったためであり リサが妊娠したときはお腹の子にその資格が移動したためリサもまた抜け穴が使えなくなっていた。 ナ・ガルマンに帰る最後の日のメニューとして「醤油をかけて食べる」をタイショーにリクエストしたが、タイショーが作ったカレーに対しては「このカレーは醤油をかけるには美味し過ぎる」と感想を漏らしていた。 実はリサが天狗の抜け穴を使って日本に行き来していた事を知っていた。 日本 塔原(とうはら)(演:) 信之の師匠で、料亭「ゆきつな」の板長。 人外 (CV:) 「のぶ」の近所にあるに祀られているで「倉稲魂命のお力で向こうの土地(アイテーリア)につなげた」張本人。 エーファが出会ったときは白い狐の姿で、「のぶ」に客として訪れたときは美女の姿で現れた。 野良犬亭の店主 『異世界居酒屋「のぶ」 しのぶと大将の古都ごはん』10皿目に登場した野良犬亭の店主。 店自体は酒を含むほとんどのメニューをセルフサービスや配給スタイルで提供している。 名物は新鮮なエールと特製の豆スープで豆スープはほとんど味付けはしてないが本職の料理人であるタイショーも満足させるものだった。 しかしもう一度タイショーが野良犬亭に行こうとしてもたどり着くことは出来なかった。 後に店のみんなにも話してその事が話題になったが、イングリドが「の店」と言って からかってしまいシノブが怯えてしまう。 本当の正体については不明だがコミックにおいての店主の風貌は、世間一般でいうところの魔女に近いものであった………。 赤鞘&アンバレス 異世界の更に異世界《海原と中原》の最高神と、元日本人の元日本神で現《海原と中原》の訳ありすぎ地域《見直された土地》の土地神。 つまりは神様。 《海原と中原》の神&天使はウルトラ超絶ハード激務に追われているが、時空管理システムのチェック作業により、該当する神&天使以外は休暇が取れたので、二神は次元を超えて「のぶ」に飲みに来た。 『神様は異世界にお引越ししました』とのコラボレーション企画として登場。 あちらでは神と書いて『じん・り』と翻訳してる為、上記の『元日本神・二神』という表記は間違っていません。 メディアミックス コミカライズ 本編のコミカライズが1作、のコミカライズが3作ある。 日本の他に、・・・にも翻訳されており、がとを除く世界中の国と地域で出版されている。 2017年11月からは 『異世界居酒屋のぶ~エーファとまかないおやつ~』が連載中。 エーファとしのぶをメインとしたショートストーリー。 作画担当は。 既刊は2020年5月時点で3巻。 「帝国」の古都アイテーリアに出現した「のぶ」とは別に、東王国の王都パリシィアに出現した居酒屋「げん」の物語となる。 作画担当は。 既刊は2020年5月時点で4巻。 長らく詳細が発表されなかったが、2018年3月に正式な放送時期がであることとTV放送ではなく、で 世界同時先行配信であることが明らかとなった。 、、を含む23のサイトにて、2018年4月~9月まで全24話が配信された。 からは、J:COMテレビにて、CS放送では翌11月からでTV版が放映開始された。 のバンダイチャンネルアカウントにて、第1話・第2話が無料配信中である。 アニメのタイトルは 『異世界居酒屋~古都アイテーリアの居酒屋のぶ』となっている。 実写パートは1週毎交互に配信される。 実写パートのナレーターは。 また、1話15分のものの他に、2話分をまとめた30分版も配信された。 受注数に応じて、特典・仕様が豪華になる企画で、最終目標である1000本を達成。 制作スタッフ 監督 小野勝巳 シリーズ構成 吉田伸 キャラクターデザイン いとうまりこ サブキャラクターデザイン むらせまいこ 料理デザイン・料理総作画監督 石井久美 美術監督 河野次郎 色彩設計 鈴木依里 特殊効果 谷口久美子 撮影監督 貞松寿幸 編集 武宮むつみ 音響監督 岩浪美和 音楽 ミト(クラムボン) 音楽制作 サンライズ音楽出版 アニメーション制作 制作 古都アイテーリア市参事会 主題歌 『Prosit! 』 作詞・作曲・編曲 - ミト(クラムボン) ドラマ 2020年1月末になろうの作者マイページの活動報告にて その後、2020年2月発売のヤングエース3月号にて、実写ドラマ化が発表された。 にて2020年5月15日より全10話が放送予定。 第1話は無料放送になるとのこと。 監督・脚本は。 彼自身、レシピ本を出版するなどため、それを活かしたは話作りが出来るのではないかと思われる。 (出演者の中にも、元でもある小林豊、木村祐一も料理にも精通している。 ) 上述のキャストの他にも、()が出演予定。 因みに、なろうの実写化作品は『』『』に続き3例目となる。 前者については同作と同じく、実写化とアニメ化の両方がされた作品でもある。 youtubeのWOWOW公式アカウントでは、5月8から7月31日の期間限定で第1話が配信されており、本放送より一足先に視聴することが出来る。 …営業形態等は異なるが、異世界の住人をお客にしている個所や小説家になろう掲載作品である点が共通。 こちらは2017年4月にアニメが放映している。 共通の出演者は・小西克幸・・井上和彦・の5名。 …小説家になろう発の 現実世界と異世界という違いがあれど 「居酒屋」を舞台にした作品である点と実写ドラマ作品になった点が共通。 (出演者も波岡一喜が両方に出演。 …小説家になろう発の作品で実写化とアニメ化両方がされた点が共通。 ただしこちらはどちらも劇場作品。 外部リンク 関連記事 親記事.

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セレスティーヌ・ド・オイリア

[chapter:本編を読む前の注意事項] この小説は今までの過去作とは違い、初のオリジナル小説です 章によってはクロスオーバーする事があり、その作品のキャラが出るかもしれない。 本作は学園版『正義の心と仲間達の絆』の続編 完結後から約5年後が舞台 にあたる作品。 本作はあくまでフィクションです。 実在の人物・作品・団体・その他様々な存在を貶める意図はありませんので、その辺に関しましてはご注意ください。 この小説は基本的に以下の要素が含まれる事があります。 まずは次ページの注意点を読んでご愛読ください。 [newpage] 1.本作は基本、オリジナルで進んで行く 章によってはオリジナルでない場合がある。 新たな作品のキャラクターが登場する場合もある。 2.学園版『正義の心と仲間達の絆』の続編の為か、色々紛らわしい設定になっている。 3.基本的には全年齢対象小説。 4.新たなオリキャラが多数登場する予定。 味方側は勿論、敵側にもオリキャラが出る。 5.主人公達はカオスペース団と言う組織を立ち上げ、仲間達と協力して敵に挑んでく。 6.オリキャラの募集は勿論、カオスペース団に頼みたい仕事の依頼内容を常時募集中。 7.この小説はバトルあり、シリアスあり、恋愛あり、ギャグあり等の混沌要素があります。 メインはバトルやシリアスですが、恋愛やギャグ等も入れるので安心して読めます。 8.本編ストーリー中に過去の回想をする場合もありますが、その際に『こんなのあったか?』と思う方もいらっしゃるかもしれません。 ですが、その点は予めご了承ください。 尚、次ページにある『本編直前にコレだけは必ず読んでおく事』も必ず目に通す様、お願いします。 [newpage] [chapter:本編直前にコレだけは必ず読んでおく事] 絆学園がある伝説町、ゼパレスト学園がある近未来都市ヴェルアクードは勿論、他の世界でも有名と言われ、歴史に名を刻み込もうと世間に名を轟かせる集団があった。 その集団は一癖も二癖もある、強者揃いの一味だった。 皆のお姉さん的存在の竜騎士と大昔の龍の巫女、惑星スペクテリア出身の姉妹揃って忍び一族の忍宇龍姉妹、同じく右手に銃と左手に剣を持つ二刀拳銃の少女、ジュラシック惑星の恐竜達に懐かれている巫女姉妹、ディストリエ王国の姫君にして、砂漠の聖女と呼ばれている少女、黒き龍姫と呼ばれる二刀剣士の少女、天使の歌姫と死神の歌姫と呼ばれているアイドルのフレットガーノ姉妹、皆のムードメーカーで爆炎の槍を自在に使う少女。 その彼女等が好意を抱く爆炎二刀流少年は、その集団のリーダーでもあった。 世間に名を轟かす彼等の団体名は、カオスペース団!! [newpage] 神海佳「ねぇ、貴方」 仁郎「何だ?」 神海佳「少し休憩しない?丁度良い所を見つけたの」 仁郎「どんな場所なんだ?」 神海佳「行列が絶えない人気店なの。 ある新作メニューが話題沸騰で、それがキッカケで取材班、インタビュー、マスコミが来るぐらいよ」 仁郎「そうなのか。 なら、行ってみるか。 克多達への良い土産話になりそうだしな」 神海佳「あら、それも良いわね。 【性格】男勝りでサバサバしているが、根は乙女一直線で可愛いモノ好き。 それはどんな難解な公式であろうと、3分も経たない内に解いてしまう程。 但し、その分頭に回すエネルギーが大量に要る為食費が馬鹿にならない 汗。 現在は克多逹の協力者として主に技術者逹の統括やメンテナンスを受け持っている。 幸村とは彼が小学生からの知り合いであり、彼女にとって幸村 オリ は『可愛い弟』みたいに接しているが、最近は『1人の男性』として意識しつつあるらしい。 束とは同じ天才頭脳同士で親交があるが、束に『人との繋がりのありがたみ』を説いている為か束にとって彼女は『頭の上がらない存在』だったりする。 因みに、絆学園にいた頃は本名で呼ばれるのをあまり好まなかった 本人曰く『本名で呼ばれるのは照れ臭くて恥ずかしい』との事 苦笑 が、現在は幸村と数名の人にだけだが本名で呼ばれても大丈夫になっている と言っても、愛称の方は幸村だけだが 苦笑。 【武器】現状不明。 [newpage] [chapter:前回までのあらすじ] 気絶した克多達を見て嘲笑うベビーに、ヴァルナは黒獅子のオーラを纏い、怒りを爆発させた。 ヴァノラもベビーに対する怒りを爆発させ、ヴァルナと共にベビーに反撃を開始する。 彼女達の生まれ故郷、フレットガーノ王国をベビーによって侵略された怒りが、彼女達に力を与えていた。 ベビーが気を高めた事で吹っ飛ばされるも、間一髪の所で克多が駆け付け、逆にベビーを吹っ飛ばした。 再び立ち上がった克多達が、ベビーに総攻撃を仕掛ける。 リーナ達は編み出した姉妹奥義を放ち、炸裂させた。 ベビーを後1歩の所にまで追い詰めるも、洗脳されたラルガとアクシリアが超ブルーツ波を浴びせた事で、ベビーは巨大な大猿へと姿を変えてしまった。 果たして、克多達はベビーを倒す事が出来るのか!? [newpage] 天狼 何なんだ?この胸騒ぎは 惑星ドルステリアにある施設では、その指揮官である天狼が何かを感じていた。 天狼 良く分からないが、何か嫌な予感がするな 彼がそう思っていると、数人の少女達が部屋に入って来た。 プリンツ「指揮官?如何かしたのかしら?」 ベルファスト「ご主人様。 何か悩み事でも?」 三笠「何か嫌な夢でも見たのか?」 イラストリアス「私達に何か出来る事は?」 エンタープライズ「何か困り事か?」 アドミラル「アンタが考え事なんて、珍しいわね」 彼を慕ってくれている、艦娘達だった。 天狼「ああ。 まだ具体的には分からないが、何かの陰謀が蠢いてるのかもしれない」 エンタープライズ「陰謀?また、この間の様な奴等が来るのか?」 エンタープライズの質問に、天狼は違うと首を横に振った。 天狼「いや、そうじゃない。 それとは違う、何かだ」 艦娘達は皆、天狼が何を感じているのかは分からなかった。 三笠「一体、何が起きようとしてるんだ?指揮官」 天狼「さぁな。 俺も其処までは分からない」 嫌な予感はしているが、それが何なのかは分からないままだった。 イラストリアス「指揮官様。 何を考えておられたのですか?」 何を考えていたのか気になった艦娘達は、天狼にそう聞いた。 天狼「先程から、妙な胸騒ぎがするんだ」 プリンツ「胸騒ぎ?何なのよ、それは」 天狼「まだハッキリとは言えないが……俺達が住む惑星ドルステリアではない何処かで、何か良からぬ事が起きようとしてる。 俺はそう思った」 アドミラル「成程ね。 それなら、指揮官が悩みを抱えるのも納得出来るわ」 天狼「それならって……俺だって悩みを抱える事ぐらい、あるんだぞ?」 ベルファスト「お疲れの様でしたら、私がマッサージをしましょう」 天狼「マッサージをしてもらう程じゃないんだが……」 天狼が数人の勘娘達と話をしていると、 [newpage] 山城「殿様~。 お客さん達を2人、此方に連れて来ました~」 天狼「そうか。 此処に入って来て良いぞ、客人達よ」 山城が天狼に、客人を2人連れて来た事を報告した。 部屋に入って来た客人達は、 仁郎「いきなりの来客で悪かったな」 克多の義理の両親、仁郎と神海佳だった。 神海佳「急に来ちゃって、ご免なさいね」 天狼「誰だ?お前達は」 天狼は何者かと聞いた。 それを聞いた神海佳は、こう答えた。 神海佳「私達はコレから、ある惑星に向かうの。 悪い奴を懲らしめる為に」 2人は悪い奴を懲らしめる為、その惑星に向かうそうだ。 天狼「悪い奴?誰だ、それは」 神海佳「時間が無いわ。 説明は私達の宇宙船の中でしてあげるから」 彼等の宇宙船が、すぐ近くに置かれていた 許可は貰っている。 仁郎「そう言う事だ。 すぐに出発の準備をするから、アンタは此処の連中を集めてくれ」 仁郎と神海佳は、天狼に艦娘達全員を集合させろと言った。 天狼「別に構わないが、何故艦娘達も?」 神海佳「人数は多いに越した事無いでしょ」 仁郎「モタモタしてると、置いて行っちゃうぞ」 天狼「……分かった、すぐに準備をする。 少し時間は掛かると思うが、我慢してくれ」 仁郎と神海化の頼みに、天狼は承諾した。 仁郎「別に構わないって。 そんじゃ、俺等は宇宙船で待ってるぜ」 神海佳「何時でも行ける様、発射準備は済ませておくわ」 2人はそう言って、自分達の宇宙船に戻って行った。 天狼「さてと。 コレから皆を集めて、事情を説明してやるか」 [newpage] 〈第17章〉復讐の邪悪生命体編 【OP】ノーポイッ!/Petit Rabbit's [chapter:EPISODE132:混乱する戦場と超大猿ベビーのパワー] 超大猿ベビー「フハハハハ!!アハハハハ!!ギャハハハハ!!」 仁郎&神海佳と天狼が赴こうとしているフレットガーノ王国では、カオスペース団と戦っているベビーが超ブルーツ波を浴びた事で、黄色い大猿へと姿を変えていた。 リーナ「ちょっ、何スか!?アレ!!」 ベビーがいきなり変身&巨大化した事に、リーナはギョッとした。 龍鐙「オイオイ、こんなのありかよ!?」 美乃「何が如何なってるんですか!?」 カオスペース団は勿論、ゼパレスト学園と冬夜ファミリーも驚いていた。 超大猿ベビー「如何だ?大猿化した俺の凄さは」 不気味な笑みを浮かべたまま、ベビーは克多達にこう言った。 超大猿ベビー「例え貴様等が束になって来た所で、今の俺に勝てる訳がない。 お前達がまだ全力で無かったとしても、大猿化した俺を倒す事は出来ないからだ!!」 絶対に勝てない。 そう言ったベビーに、 フォルトナ「調子に乗るな、ベビー!!」 フォルトナが怒鳴り声を散らした。 更に、 リア「大猿化だが何だか知らないが、図に乗るな!!」 ゼファーダ「デカくなったぐらいで良い気になるな、貴様!!」 他の皆も、ベビーに向かってそう言った。 ミルファ「倒せないですって?ふざけないで!!」 ミフェノ「そんなの、やってみなきゃ分からないよ!!」 レミア「姿形が変わろうと、私達は貴方を倒す!!」 龍華「大猿になったからって、怯えないんだから!!」 健太郎「ワイ等の調子を狂わそうとしても、そうは行かへんで!!」 アミルダ「大猿化したからって、何だって言うのよ!?」 ブーイングの嵐を吹き荒ぶカオスペース団に、 [newpage] 超大猿ベビー「ホウ。 ならば、試してみるか?実際に」 ベビーは不敵な笑みを浮かべた。 すると、 銀時「ヤベェ!!俺達の方に来たぞ!?」 冬夜「克多達に気付かれる事無く、一瞬で!?」 岩陰に隠れていた彼等の所に、一瞬で辿り着いた。 壱弥「皆、急いで逃げろ!!」 其処にいた全員に逃げろと指示を出すも、時既に遅し。 超大猿ベビー「バカめ。 今更逃げた所で、もう遅いわ!!」 幸村達は別の所に隠れていたので、ベビーには気付かれていない。 だが、 ゼパレスト学園「「「「「「「「「「グワァァァァァァァァァァ!!」」」」」」」」」」 冬夜ファミリー「「「「「「「「「「ウワァァァァァァァァァァ!!」」」」」」」」」」 ゼパレスト学園と冬夜ファミリーは見つかり、ベビーの強大な一撃を喰らってしまった。 七種「ちょっ、嘘でしょ!?」 パワーアップしたベビーの一撃を見て、七種は驚いていた。 ティスタ「コレが、大猿化したベビーのパワーなのか!?」 幸村「しかも、前よりも一段と上がっているぞ!!」 アリッサ「此処に来て、こんなのが出て来るなんて……」 閃「オイオイ、こりゃヤベェんじゃねぇか?」 幸村、閃、七種、ミスティ、ソルビアンコの5人は前にも見ているが、やはり強過ぎる。 ミスティ「前にも見ましたけど、アレはヤバいですよ!?」 ソルビアンコ「此処でアレが来るなんて、最悪だわ!!」 しかし、彼等の発した声は少し大きかった。 そのせいか、 超大猿ベビー「……やはり、其処にもいたか」 幸村達の所も、ベビーに気付かれてしまった様だ。 [newpage] 黒架「ベビーが其方に向かいましたわ!!」 ヴァルナ「アンタ達、其処から早く逃げて!!」 早く逃げろと促すも、此方も遅かった。 超大猿ベビー「今更気付いた所で、もう遅いわァァァァァァァァァァ!!」 ドゴォォォォォォォォォォン!! 幸村 閃「「グワァァァァァァァァァァ!!」」 ミスティ 七種 ソルビアンコ「「「キャァァァァァァァァァァ!!」」」 ティスタ「グアァァァァァァァァァァ!!」 アリッサ「嫌ァァァァァァァァァァ!!」 大猿化したベビーの一撃を喰らい、幸村達も吹っ飛ばされて行った。 ヴァノラ「ベビーの奴、大猿化しただけであそこまで……」 アーシャ「パワーもスピードも、先程より桁違いに上がってますね」 先程までとは比べられないぐらい、ベビーのパワーとスピードは上昇していた。 超大猿ベビー「見たか!?コレが大猿化した、俺の力だ!!」 それでも尚、カオスペース団は退く事無く立ち上がった。 メリカ「コレぐらいで退く訳無いでしょ!!」 克多「お前が大猿化しようと、僕達は絶対に負けない!!」 しかし、そんな克多にベビーは腹が立っていた。 超大猿ベビー「貴様……!!ホントにムカつくんだよ、そう言う事を言う奴は!!」 ベビーの豪腕が振るわれ、克多に襲い掛かる。 克多「グッ!!ヌゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ……」 克多は何とか抑えるも、少しずつ後ろに押され始めていた。 リーナ「克多!!」 黒架「ご主人様!!」 リーナと黒架が克多の元に駆け付け、一緒にベビーの豪腕を抑え込んだ。 だが、 [newpage] 超大猿ベビー「うっとおしいんだよ、どいつもコイツも!!」 ベビーの怒りが更に増してしまい、克多達3人は吹っ飛ばされてしまう。 克多「グワッ!!」 リーナ「ウワッ!!」 黒架「キャア!!」 共に吹っ飛ばされた3人は、後ろにあった岩崖に激突する。 ゼファーダ「克多!!」 ミルファ「リーナ!!」 龍鐙「黒架!!」 すると、今度は狙いを別の者に変えたベビー。 超大猿ベビー「貴様等も吹っ飛べェェェェェェェェェェ!!」 その強烈な一撃は、ミルファ達を吹っ飛ばすには十分過ぎた。 ミルファ「アアッ!!」 ゼファーダ「グッ……!!」 龍鐙「グアッ!!」 アーシャ「ミルファさん!!ゼファーダ君!!龍鐙君!!」 先程まで優勢だった状況が、ベビーが大猿化した事で一変してしまった。 リア「クソッ……何て事だ!!」 愛夜「さっきまでは私達が優勢だったのに、大猿化しただけで……」 リアが舌打ちをし、愛夜が震えそうになっていた。 超大猿ベビー「まだだ!!俺の力は、まだこんな物ではない!!」 大きな声で言葉を発したベビーは、 アーシャ「ウグッ!!ウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ……」 フォルトナ「グアッ!!グウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ……」 次の狙いをアーシャとフォルトナに向けていた。 そんな彼女達のピンチに、 [newpage] 美乃「アーシャさん、フォルトナさん!!」 龍華「急いで2人を助けないと!!」 リア「ベビーの奴、次から次へと……」 レミア「面倒な事になる前に、倒さなくちゃ!!」 愛夜「絶対に、ベビーを止めてやるわ!!」 メリカ「アイツを止めるわよ!!」 健太郎「コレ以上、奴の好きにさせへんで!!」 ミフェノ「何が何でも止めなくちゃ!!」 他のメンバー達も駆け付けるが、それを見たベビーは更にキレた。 超大猿ベビー「貴様等も纏めて、吹っ飛ばしてくれるわァァァァァァァァァァ!!」 ベビーは空いた片手だけで、駆け付けようとした者達全員を吹き飛ばした。 リア 健太郎「「グアッ!!」」 メリカ 愛夜「「ウッ……!!」」 ミフェノ 美乃「「アウッ……!!」」 龍華 レミア「「ウグッ!!」」 吹っ飛ばされた仲間達を見て、フォルトナは怒りを露わにした。 フォルトナ「クソッ!!ベビーの奴、皆を……」 アーシャ「フォルトナさん!!仲間の心配も分かりますが、今は……」 ベビーに怒りを向けるフォルトナを、アーシャは叱咤する。 超大猿ベビー「仲間の心配をしてる場合があるなら、自分の心配をしたら如何だ!?」 そんな彼女達にも容赦なく、ベビーの強烈な一撃が放たれた。 アーシャ「ウアッ!!」 フォルトナ「グハッ!!」 カオスペース団のメンバーが次々と吹っ飛ばされるも、彼等が諦める事は無かった。 [newpage] アミルダ「ベビー!!アンタ、私の元同僚だけじゃなく、あの子達まで……」 アミルダは握り拳を固め、ベビーに対する怒りを込み上げた。 アミルダ「何でアンタは其処まで皆を痛めつけるの!?それがアンタのやり方なの!?」 超大猿ベビー「当然だ。 コレが、俺に相応しい戦い方だ!!」 不気味な笑みで答えるベビーを見て、彼女はワナワナと握り拳を震えさせていた。 アミルダ「許せない……絶対に、許せない!!」 元同僚と現在の仲間達を痛めつけるベビーに、アミルダは気を更に高めた。 アミルダ「私はアンタを許さない!!目に物を見せてやるわ!!」 超大猿ベビー「ホウ。 やれるモンならやってみな、小娘が」 ニヤリとするベビーに、アミルダはこの一撃を浴びせる。 アミルダ「喰らいなさい!!天水双剣!!」 2つの斬撃を連続で放ち、水属性の一閃を立て続けに喰らわせようとする。 だが、 超大猿ベビー「そんな小細工が、俺に通用すると思うか!!」 ベビーは2つの斬撃を気功波で簡単に弾き返し、誰もいない所にある岩を切り裂かせた。 アミルダ「嘘!?私の斬撃を2つ共、気功波で弾き返した!?」 超大猿ベビー「貴様には、コイツを喰らわせてやる!!」 驚くアミルダに、ベビーは気功波を放とうとしていた。 超大猿ベビー「喰らえ、スーパーギャリック砲ォォォォォォォォォォ!!」 ベビーの大きな一撃が放たれ、アミルダに炸裂して行く。 アミルダ「キャァァァァァァァァァァ!!」 大きな一撃を喰らったアミルダは、フレットガーノ姉妹の近くに吹っ飛ばされる。 ミフェノ「おっ、お姉ちゃん……!!」 ミフェノは起き上がろうとするも、戦いのダメージが響いて上手く立ち上がれなかった。 [newpage] ヴァルナ「アミルダ、大丈夫!?」 アミルダ「わっ、私は何とか無事よ。 だけど……」 ヴァノラ「分かってるわ。 けど、私達のすべき事は変わらない。 ベビーは倒すわ」 アミルダ「……そうね。 ベビーは倒さなきゃならないわ」 ヴァルナ「行くわよ、ヴァノラ。 奴に目に物を見せてやりましょう」 ヴァノラ「そのつもりでいるわ、お姉様。 さぁ、行きましょうか」 ヴァルナとヴァノラは、ベビーを倒そうと勇猛果敢に挑んだ。 ヴァルナ「はあああああああああ~……」 超大猿ベビー「そうはさせるかァァァァァァァァァァ!!」 ヴァルナが気を高めようとするも、ベビーがそれを邪魔しようとする。 ヴァノラ「貴方に、お姉様の邪魔はさせないわ!!」 姉の邪魔はさせないと、ヴァノラが闇属性の魔術を詠唱し始めた。 ヴァノラ「闇の空から漆黒の戦場に降り注ぐ、無数の黒き雨よ。 ヴァノラ「その身で味わえ、闇の雨を!!アシッドスロウ!!」 先程のベビーを、一定時間の間だけ動きを鈍足状態にさせた魔術だ。 超大猿ベビー「……っ!!」 それにより、ベビーの動きが一時的に遅くなった。 ヴァルナ「ナイス、ヴァノラ!!コレならイケるわ!!」 ヴァノラ「お姉様。 何と、ベビーは自身の気だけで、ヴァノラが掛けたアシッドスロウの効果を打ち消したのだ。 [newpage] ヴァノラ「何ですって!?」 ヴァルナ「ヴァノラのアシッドスロウを、自力で解いた!?」 流石のフレットガーノ姉妹も、コレは想定外だった様だ。 超大猿ベビー「貴様は1度……俺の動きを一定時間の間だけ、鈍足状態にさせたからな。 ヴァノラ「ウアッ!!グッ……」 防御する間も無いヴァノラは攻撃を喰らってしまい、後ろにあった岩崖に激突する。 ヴァルナ「ヴァノラ!!」 岩崖に激突したヴァノラを心配して、ヴァルナが彼女の名を叫んだ。 すると、 ヴァルナ「ベビー、アンタよくも私の妹をやってくれたわね!!」 実の妹に傷を付けたベビーに、ヴァルナは怒りの言葉を発した。 ヴァルナ「この怒り、アンタにぶつけてやるんだから!!」 アミルダ「気を付けて、ヴァルナ!!アイツの攻撃がまた来るわ!!」 アミルダから気を付けろと言われたヴァルナは、ベビーの接近に気付いた。 超大猿ベビー「次は貴様の番だァァァァァァァァァァ!!」 ベビーは強烈な拳を放ち、ヴァルナに命中させようとした。 ヴァルナ「フッ!!ヌウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ……」 彼女は自慢の鉄拳で、何とかベビーの攻撃を食い止めた。 超大猿ベビー「何!?俺の拳を、食いとめただと!?」 ヴァルナ「今度は私の拳を喰らいなさい!!」 ヴァルナは両手から風圧を掛けた龍の拳を放つ。 ヴァルナ「龍皇滅拳-古風天砲-!!」 手の甲から砲撃の様なパワーを放ち、其処から攻撃を喰らわせに行った。 超大猿ベビー「グオォォォォォォォォォォ!!」 大猿化したベビーに、初めて攻撃が炸裂した。 ヴァルナ「やったわ!!今のは流石に効いた筈よ!!」 やったとガッツポーズをするヴァルナだが、 [newpage] 超大猿ベビー「残念だったな。 それぐらいで倒れる俺では無い」 ヴァルナ「そんな!?何で今の攻撃を喰らってもピンピンしてるの!?」 ダメージを与えたものの、ベビーが倒れる事は無かった。 超大猿ベビー「大猿化した俺は、パワーもスピードも桁違いに上がってるんだよ!!」 不気味な笑みを浮かべて言うベビーに、ヴァルナは心底腹が立っていた。 ヴァルナ「アンタって奴は……!!」 超大猿ベビー「次は俺の番だ。 貴様に、目に物を見せてやろう」 すると、ベビーは此方にとって見覚えのある攻撃を繰り出した。 超大猿ベビー「喰らえ、スーパーガイアツイスト!!」 ベビーはそう言うと、凄まじい一撃を持つ強烈な巨腕術を発動した。 ヴァルナ「ちょっ!?」 ヴァルナは咄嗟に躱すも、予想外の攻撃でヒヤヒヤしていた。 ヴァルナ「その魔術って確か、レックスが使ってた奴じゃない!!何でアンタが!?」 超大猿ベビー「俺は寄生した奴の技を、自分の技として使えるのさ」 ヴァルナ「何よそれ!?アンタどんだけ能力持ってんの!?」 超大猿ベビー「俺は寄生型生命体だ。 能力を複数持ってても可笑しくは無い」 不敵な笑みを浮かべるベビー。 すると、ヴァルナは気になった事を聞いた。 ヴァルナ「じゃあ、何でさっきは大猿化した訳!?」 超大猿ベビー「サイヤ人は満月を見る事で、大猿へと姿を変える」 ヴァルナの質問に、ベビーは否定する事無く答えた。 超大猿ベビー「大猿化したサイヤ人のパワーは、計り知れない程の強力なパワーを持つ」 ベビーは攻撃を一旦取り止め、ヴァルナに詳しく説明する。 ヴァルナ「計り知れない程の強力なパワーって、具体的に言いなさいよ!!」 超大猿ベビー「俺の故郷であるツフル星を滅ぼしたぐらいだ」 ベビーの故郷、ツフル星がサイヤ人によって滅ぼされた事は、克多から聞いていた。 超大猿ベビー「その時、俺は誓った。 必ずサイヤ人に復讐してみせると」 サイヤ人を憎いと思うベビーは、握り拳を固めていた。 [newpage] ヴァルナ「それは克多君から聞いたわ。 でも、復讐なんて馬鹿じゃないの」 超大猿ベビー「なっ!?貴様……今、何と言った!?」 ヴァルナが言った言葉を聞き逃さなかったベビーは、彼女に対する怒りの表情を向けた。 ヴァルナ「復讐が馬鹿げてるって言ったのよ」 超大猿ベビー「何が言いたいんだ!?貴様は!!」 ヴァルナ「復讐したら、また新たな復讐が生まれるだけ。 何の意味も無いわ」 超大猿ベビー「意味が無いだと!?如何言う事だ!!」 ヴァルナ「1つの復讐が終わると、今度は別の復讐が始まるの。 繰り返されるだけよ」 超大猿ベビー「構わん!!俺はサイヤ人を憎んでいる!!」 ヴァルナ「サイヤ人が何したか知らないけど、ソイツ等への復讐は止めなさい」 超大猿ベビー「サイヤ人に復讐するな、だと!?ふざけるなァァァァァァァァァァ!!」 彼女に復讐を止めろと言われた途端、ベビーは怒りのパワーを放出した。 ヴァルナ「此処に来て、まだパワーを上げるつもりなの!?」 大猿化したベビーのパワーは、彼女の想像を超えていた。 超大猿ベビー「勿論だ!!サイヤ人への復讐を果たし、全人類をツフル人化させるまで、俺は止まらない!!誰にも邪魔はさせんぞォォォォォォォォォォ!!」 大声で叫んだベビーは気功波を複数、ヴァルナに向けて放った。 ヴァルナ「アンタの野望は絶対に阻止するわ!!シャイニング・ブラスター!!」 ヴァルナは対抗する為、マイクを翳した。 すると、翳したマイクから超速スピードを誇る光属性の気功波が無数に放たれ、複数の敵同時に強烈な閃光弾をお見舞いする。 ヴァルナ「如何?コレなら、流石のアンタも無傷じゃ済まない筈……」 しかし、それを物ともしないベビーが次の一手を打って来た。 ヴァルナ「やらせはしないわ!!マイクレーザー!!」 ヴァルナはマイクからレーザー砲を発射した。 彼女が放つレーザー砲の威力は凄まじい。 彼女が放つマイクレーザーを、侮ってはいけない。 だが、ベビーが放ったスーパーギャリック砲も威力は凄まじかった。 どちらの技も押したり押されたりと、接戦が続いていた。 このままでは押し返される。 そう思ったヴァルナは、ある一手を取った。 [newpage] ヴァルナ「正直……アンタ相手にやりたくは無かったけど、やるしかないわね」 彼女はそう言って、もう1つのプリンセスマイクを取り出した。 ルクス「マイクをもう1本持ってたの!?」 遊矢「マイクで攻撃しただけでも驚いたのに……」 ココア「ポケットに隠し持ってたって事!?」 黄瀬「そんなのありなんスか!?」 可奈美「幾等何でも、あんなの有り得ないよ!!」 斉木『あんな事が出来るなんて、僕は聞いてないぞ!?』 ヴァルナはそのマイクを、ライブで使用する音量に調整した。 準備を終えると、 ヴァルナ「さぁ、聞きなさい!!私の歌で、アンタを止める!!」 ライブ会場の様な大きな声で、歌を歌い始めた。 そして、 超大猿ベビー「ヌアァァァァァァァァァァ!?」 邪悪な気を持つベビーに、効果は抜群だった。 綾斗「凄い!!結構効いてる!!」 和真「スゲェ、マジでか!?流石はアイドルだ!!」 ヴァルナの歌に、外野で見守っていた者達は歓喜の声援を挙げた。 それに対し、 超大猿ベビー「なっ、何だ!?耳に響く、この歌はァァァァァァァァァァ!!」 ベビーは邪悪な気を持つ為、精神的ダメージを受けていた。 即ち、 超大猿ベビー「……しまった!!グワァァァァァァァァァァ!!」 ヴァルナが持つもう片方のマイクによるマイクレーザーが、ベビーに炸裂した。 [newpage] ヴァルナ「ふぅ。 コレで、戦況を元通りに戻せた筈だわ」 彼女の奏でるメロディを聴いて、他のカオスペース団達も身体を起こし始めた。 健太郎「やっぱ最高やな。 歌っちゅーモンは」 フォルトナ「ああ。 実に心地良い歌だな」 龍鐙「最高に気持ち良いぜ、フレットガーノ姉妹の歌は」 アーシャ「僕も、彼女達の歌を何度も聴きたいです」 先程まで受けたダメージが嘘の様に、彼等は次々と立ち上がり始めた。 ゼファーダ「キングを目指す者なら、心地良い歌も出来なければならんな」 メリカ「ホント、良い響きね。 あの子達の奏でるメロディは」 ゼファーダも両腕を組みながら納得し、メリカも心地良く聞こえていた。 リア「やはり、彼女達の歌はこうでなくてはね」 リアもウンウンと頷き、フレットガーノ姉妹の歌を称賛した。 美乃「何度聴いても、歌は私達を癒してくれますね」 レミア「お姉さんも感激しちゃうよ、あの子達の歌には」 他の皆には当然、ヴァルナの歌が心地良い物となっていた。 ミルファ「綺麗な歌声ね。 何回も聴きたくなっちゃうわ」 ミルファもホッと胸を撫で下ろし、安心していた。 良い姉妹アイドルだ」 リーナ「私も同意見ッスね。 克多「なっ!?」 超大猿ベビー「お前達の中で1番に殺したいのは、貴様だ!!克多!!」 そう言うや否や、ベビーは克多を握り潰そうとし始めた。 克多「グワァァァァァァァァァァ!!」 握り潰されそうになった克多は、苦痛の悲鳴を上げた。 ヴァルナ「克多君!?」 リーナ「克多!!」 ヴァノラ「旦那様!!」 黒架「ご主人様!!」 克多を心配する少女達を余所に、ベビーは不気味な笑みを浮かべながら叫んだ。 超大猿ベビー「フハハハハ!!そのまま握り潰してくれるわァァァァァァァァァァ!!」 克多「やっ、止めっ、ろ……!!」 このまま行けば、克多を握り潰せる。 ベビーはそう思っていたが、 超大猿ベビー「止めるものか!!貴様をこの手で……っ!!」 掴んでいた右手が止まった。 いや、動かせなくなった。 超大猿ベビー「右手が動かない!?如何言う事だ!!」 何故右手が動かないのか。 ベビーが慌てふためいてる時、 克多「ベビー。 お前、いい加減にしろよ」 超大猿ベビー「なっ!?」 握り潰されそうになっていた筈の克多が、ベビーの丸めた右手を開こうとしていた。 [newpage] 克多「僕の力はこんなモンじゃない。 コレで握り潰せると思ったら、大間違いだ!!」 次の瞬間、克多は己の気を更に高めて始めた。 克多「はああああああああああ!!」 気を高めた事により、丸めていた右手が開かれて行く。 超大猿ベビー「なっ、何だと!?」 克多「喰らえ、神滅炎拳-爆凰龍月-!!」 克多は右の拳に爆炎を纏わせ、それを相手に放つ事で爆発的ダメージを与えた。 超大猿ベビー「グワァァァァァァァァァァ!!」 ベビーに大ダメージを与えると、克多は更に追撃した。 克多「まだだ!!もう1発行くぞ!!」 今度は左手にも爆炎を纏わせ、同じ様に爆発的ダメージを与える。 超大猿ベビー「ガアァァァァァァァァァァ!?」 克多「さっきの分の、お返しだ!!」 克多は爆炎の拳を無数放ち、ベビーに炸裂させた。 超大猿ベビー「グアッ!!ガアッ!?ゴハッ!!グワッ!!」 ベビーが連続でダメージを受けていた。 すると、 克多「次はコレだ!!僕の怒りを思い知れ!!神滅炎拳-怒号の連弾-!!」 彼は怒りを力に変え、更なる強烈な爆炎の拳を連打で放った。 その威力は、 超大猿ベビー「ドワァァァァァァァァァァ!!」 ベビーに効果抜群だった。 仲間達は皆、開放された克多の新たな力に驚いていた。 克多はベビーに、こう叫んだ。 』 望月冬夜 福原かつみ 『クオリディア・コード』 朱雀壱弥 斉藤壮馬 『学戦都市アスタリスク』 天霧綾斗 田丸篤志 『この素晴らしい世界に祝福を!』 佐藤和真 福島潤 『黒子のバスケ』 黄瀬涼太 木村良平 『アズールレーン』 イラストリアス 雨宮天 エンタープライズ 石川由衣 プリンツ・オイゲン 佐倉綾音 ベルファスト 堀江由衣 アドミラル・ヒッパー 山岡ゆり 三笠 大原さやか [chapter:今回の敵] 『ドラゴンボール』 ベビー 沼田祐介 [newpage] [chapter:次回予告] アミルダ「ホント、凄かったわね。 ヴァルナの歌は」 ミフェノ「ヴァノラの歌も凄いよ。 今度歌ってもらう様に頼んだ方が良い?」 アミルダ「お願い!!あの子の歌も聴いてみたいわ!!」 ミフェノ「分かった。 じゃ、頼んでおくね」 アミルダ「天使の歌姫の歌声も心地良かったし、死神の歌姫の歌声も期待出来そうだわ」 ミフェノ「期待してて良いよ。 あの人の歌も心地良いと思うから」 克多「……あのさぁ、2人共。 僕がいる事、完全に忘れてるよね?」 アミルダ ミフェノ「「……サーセン」」 克多「気にしてても仕方ないし、そろそろ予告に行こうか」 ミフェノ「そうだね。 予告しようよ、お姉ちゃん」 アミルダ「時間も無いし、早く済ませましょう。 せ~の」 克多 アミルダ ミフェノ「「「今回の次回予告、如何ぞ」」」 超ブルーツ波を浴びたベビーが大猿化した事で、戦況は一変した。 カオスペース団が吹っ飛ばされる中、1人奮闘するヴァルナ。 彼女の拳と心地良い歌で、ベビーにダメージを与えられた。 更に、再び立ち上がった克多が、ベビーに再度反撃を開始する。 次回、カオスペース・アドベンチャー。 EPISODE133【奮起する克多達とパワーアップした実力】 克多「良し、コレぐらいで良いだろ」 ミフェノ「予告も済んだし、今回は此処までだね」 アミルダ「それじゃ、皆。 次回でまた会いましょう」.

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