うっかり陛下の子を妊娠してしまいました~王妃ベルタの肖像。 [西野向日葵] 王妃ベルタの肖像

王妃ベルタの肖像 (富士見L文庫)

うっかり陛下の子を妊娠してしまいました~王妃ベルタの肖像

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『王妃ベルタの肖像 ~うっかり陛下の子を妊娠してしまいました~』 : blog.grandprixlegends.com

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うっかり陛下の子を妊娠してしまいました~王妃ベルタの肖像

興味を持ってくださった方は買ってください一刻も早く! 私はこの作品の続編を読まなければならないんだ! 土日の外出自粛要請にぜひ! 富士見L文庫が4月刊を出す4月15日までに! ぜひ!! あらすじは嘘です 比翼連理の国王夫妻。 辺境領主の嫡女として生まれ育ったベルタは突如、国王に嫁ぐことになる。 それも王室に前例のないとして。 愛されることも愛することもない生活を覚悟して輿入れしたベルタは、しかし儀礼的に済まされた三夜の儀式で妊娠する。 継嗣のなかった王室にもたらされた待望の男児。 その生母となった彼女は、やがて否応なしに正妃の対立し、我が子をめぐる権力闘争に巻き込まれていく……。 半分ぐらい嘘です。 このあらすじから「私は愛されることのない悲劇の王妃……不遇の身だけど頑張って生きるの……いつの日か陛下が私のことを顧みてくれると信じて……」みたいな薄幸ヒロインを思い浮かべた方、まっっっっったくそんなことないのでご安心ください。 ベルタは強い。 誰よりも強く賢い。 夫ハロルドの愛なんぞいらない。 彼女に必要なのは息子ルイの平穏無事だけ。 ご安心ください! 我が子をめぐる権力闘争に巻き込まれるのではありません、 我が子を守るために首を突っ込んでいきます! かといって最初から自らしゃしゃり出ていくわけでもないのですが、後述。 世界観設定はこんな感じです 正直「第二妃」って何ぞや?と思っていたのですが(ファンタジーだから西洋風の宮廷でも一夫多妻がOKな世界観なのかな?と思っていたのですが) 超絶簡略化して分かりやすく言うと、 ゲルマン系っぽい北方からやってきた北部地域に住む貴族と、バルカン半島風の地域に住んでいてイスラームっぽい宗教の影響を受けたとおぼしき南部の異民族ペトラ人の政治抗争がベースにあります。 この国には「後宮」があります。 この「後宮」は正式な一夫多妻の制度のもとにある組織ではありません。 むしろこの国の貴族が信仰しているプロスペロ教会は一夫一妻制をとっているので、教会はこの「後宮」をものすごく嫌がります。 ハロルドは第二妃ベルタを迎えるため、また王位継承のあれこれの問題がやばばばばなため、教会と決裂せざるをえなくなります。 一応自ら改宗したことになっていますが、 実質破門みたいなもんです。 ではこの国の「後宮」とは何かといいますと、 王家の血筋にこだわった正妃マルグリットが自分に近い血筋の娘を王に宛がうことで作り上げた非公式団体です。 近親婚を繰り返してきたこの王家では健康な子供が生まれません。 マルグリットもハロルドの従姉なのですが死産を繰り返した結果子供は望めない体になってしまいました。 じゃあ他のちゃんとした血筋の娘にハロルドの子供を産ませてその子を我が子として育てよう!と思ったマルグリットなのですが、そこに 「南部ペトラ人との結びつきを強くするために南部から王妃を迎えた方がよかろう」という政治的判断で連れてこられたのが南部の土豪の娘ベルタです。 ベルタは南部の顔色窺いのために一応王妃として扱われますが、黒髪の彼女は 北部の貴族ではないことから「後宮」にすら入れてもらえないと解釈することもできます。 ベルタもそれを分かっているので、落ち着いたら南部の実家に帰ろうと思いながら王宮にやってくるのです。 ベルタは一夫多妻が当たり前の南部地域に住んでいたので、「後宮」のこと、自分が第二妃であることはさほど気にしていません。 ただ政治闘争に巻き込まれたくないのでおとなしくしています。 第一王妃である正妃マルグリットの顔を立て、自己主張せずに過ごすつもりでした。 ところがどっこい うっかり陛下の子を妊娠してしまいました。 正妃マルグリットおよび「後宮」の女たちは北部の貴族の尊い血を引いている金髪碧眼ばかり。 一方ベルタは南部の土豪の娘、息子ルイも黒髪であからさまにペトラ人の子の容姿。 さあ大変…… 王位継承で揉めるぞ……!!!!! ベルタは戦わざるを得ないのです……愛する我が子を守るために……! 最初のうちこそ王と正妃の顔色を窺っていた彼女でしたが、ルイを産んでから南部で培ってきたカリスマ性をもりもり発揮していきます。 そう、カリスマ。 本当は彼女こそ王妃に、いや女王にふさわしい器の女なのです。 ロマンスはないです 最終的にはハロルドの寵愛を得てベルタはハッピーに暮らすんだと思うでしょう? ところがどっこい 恋の駆け引きはないんだな~!! ハロルドは初恋の女性である正妃マルグリットへの想いを捨てきれません。 いやもう正直に言ってそれも捨てたい。 本当はどこかで見切りをつけたいと思っているんです。 だって子供を産めないことで心を病んだマルグリットはハロルドにとってはもう重荷でしかありません。 二人の間に残っているのはつらい過去の記憶だけ。 な~~~~にが比翼連理だ かといってベルタがマルグリットからハロルドを奪うのかというとそんなこともぜんぜんなく、ベルタが大事なのはあくまでルイの無事な生活。 ルイが元気なら何でもいいんです。 正直 ルイが無事ならハロルドもどうでもいいです。 ただなんとなくハロルドの庇護がないと息子が守れないと思っただけで、 ベルタ的にはぶっちゃけルイが王位を継げなくてもいいです。 ベルタはルイを守るため王妃っぽく振る舞おうとします。 南部の視察に行った時一瞬ロマンスが芽生えそうな気配が見られましたが、 本当に一瞬でした。 砂糖不足。 チョコレートで言うならカカオ85%くらい。 だがそれがいい。 それがいいんだ。 恋愛ファンタジーは別の本で摂取するから問題ない。 ただちょっとネタバレになってしまうんですが、最後二人は夫婦として、家族として未来に踏み出そうとします。 恋じゃないです。 愛というか、 連帯感みたいなやつです。 二人は……家族になったのだ…… たぶん共同統治者みたいな感じの存在として……。 ちょっと心配なところ 舌戦がメインなのにコミカライズして大丈夫か? 華やかな見せ場はないところがこの作品の魅力だぞ。 台詞のふきだし大きくなりそうです。 ライトノベルですが若干文芸寄りだと思います。 みんな……これなろう発なんだぜ…… 冗談だろ……? 異世界転移でも異世界転生でも悪役令嬢でも溺愛でもスローライフでもないぞ……。 ここにあるのは王位継承問題と民族対立・文化摩擦問題と王権とは何ぞや王妃の立場とは何ぞやという公人と私人の間で悩む人々の心の揺れ動きだけ……。 これがなろう発ということになろうのふところの深さを感じる……。 これが……これがなろうで人気だなんて……異世界転生悪役令嬢はもはや過去の話なのだ……。 なろうでは地味な作品はウケないと思っている人はこの作品を読んで希望を見出してほしい。 さあみんな政治的駆け引きをしましょう。 以上、『王妃ベルタの肖像』のオススメ記事でした。

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