家康 コーポレーション。 コロナショック 苦渋の解雇の裏で ~密着・あるバス会社の3か月~

株式会社家康コーポレーション(福岡県大野城市)の企業詳細(旧:株式会社家康観光)

家康 コーポレーション

新型コロナウィルスが、中小企業の経営に深刻な影響を及ぼし始めています。 新型コロナウイルスの影響で、 74人中33人の解雇を迫られることになった観光バス会社・家康コーポレーションの3か月の歩みに迫ります。 中小企業の経営者は「明日の商売・明日の資金繰り」を常に気にしている中で、今回の新型コロナウィルスの影響は図り切れません。 中小企業の厳しい現実について、 (株)家康コーポレーションのリストラ!福岡の観光会社がコロナに翻弄された3か月に迫る!というテーマでまとめていきます。 安倍晋三首相含め、行政に携わる方々には是非、こういった中小企業の苦しみを理解して頂くとともに、スピード感を持った対応していただき、将来へのビジョン・見通しについてしっかりと考え、我々国民に伝えた頂きたいと思います。 スポンサーリンク A post shared by ichi23jp on Apr 17, 2019 at 3:18am PDT 2020年4月21日 NHK放送のクローズアップ現代は「 コロナショック 苦渋の解雇の裏で ~密着・あるバス会社の3か月~」で福岡にある観光バス会社 家康コーポレーションの苦渋のリストラについて放映されました。 新型コロナウイルスの影響で、 74人中33人の解雇を迫られることになった観光バス会社「株式会社家康コーポレーション」。 売上の4割を占めていた中国からの観光客が激減しました。 1カ月の 経費は4500万円、 人件費や バスのリース料を払うための融資も厳しい状況で、まさに生き残りをかけた数か月です。 2月以来、 インバウンドの激減、 日本人の外出自粛に翻弄され、 売り上げは1割にまで落ち込みます。 従業員の中には、幼い子どもや高齢の親を抱え、アルバイトをして家族を支えようとする人もいます。 解雇を告げる側の経営陣もまた、その苦しみに耐えきれずにいました。 苦悩する社員たちの3か月に密着、いま必要な支援とは何か考えさせられる内容です。 クローズアップ現代放映の 2か月前にNHKニュースで(株)家康コーポレーションの経営の危機について報じられていました。 新型コロナウイルスの影響でリストラ、早期退職や倒産する会社って社内留保どんだけないの?? 経営下手すぎる。 — jet(ヤジマックス) jet0109jet 放送後、同社は次のようなコメントをSNSで公表しています。 on Feb 18, 2020 at 4:33pm PST 大幅な リストラを実行すると発表したんです。 なんと 給料2割カット(役員は3割カット)に加え、 希望退職を募ることを従業員に告げました。 従業員への説明会の中で、「 リスク管理はどのように考えてるんですかね!!」と怒号が飛び交います。 この頃は数か月で収束すると考えていた社長の海江田司さん、「 数か月耐えてくれ」と理解を求めます。 それだけインバウンド(外国からくる観光客)が経営の柱であり、急成長してきた会社だったからです。 そして中国以外の国からのインバウンドもキャンセルが続きます。 インバウンドを見込むことができないため、会社はドライバーにも営業をしようと説得し、ドライバーも1日 100件以上電話での営業を続けます。 結婚し幼い子供がいる従業員、70歳を超えた母親と共に暮らすドライバー、従業員は不安な毎日を過ごします。 連日営業をし、観光以外にもドライバーの仕事が無いかと1件1件営業をしてまわるようになりました。 契約は20件まわって1件取れるかどうか、厳しい状況が続きます。 金融機関に融資の相談をしていた社長の海江田司さんは、政府の融資制度を使用し 5000万円を借り入れました。 しかし、地元銀行にも融資の相談をしましたが、経営再建の目途がみえずリスクが高いと融資を断られます。 雇用調整助成金の活用・申請を試みますが、キャッシュが入ってくるのが2か月先と厳しい状況です。 3月中旬、売上が1割に減る中、会社は従業員の解雇を検討します。 何人解雇しなければならないのか、大阪営業所で検討会議が開かれます。 給料の高いベテラン従業員から解雇していくことになりました。 26人中11人を解雇することに。 沖縄でも13人中7人を解雇となります。 1人1人に 1か月分の給料と10万円の慰労金を渡します。 従業員からは「納得できない」という声も上がりましたが、退職を言い渡す管理職もつらい状況です。 3月末までに会社全体で 解雇されたのは33人で、 従業員の4割以上に上りました。 2012年創業、社名の「家康」の名前の通り、 「天下一」を目指し、順調に成長してきた同社は 運転講習の補助制度、 語学研修などのサポートもしてくれる従業員満足度の高い会社でした。 福岡本社の他に成田営業所、大阪営業所、沖縄営業所と業務を拡大してきた会社です。 突然来た新型コロナウィルスの猛威に倒産リスクが目の前に差し迫っています。 ハロー家康! 家康コーポレーション 早くも降参 給与2割カット 希望退職募る! NHKにて報道 バスドラは簡単に 調整されてしまう — nao scmmRnS0IujX1ZY スポンサーリンク 新型コロナの厳しい経営への影響 TwitterやfacebookなどSNSを調査し、ウェブでも調査しましたが、(株)家康コーポレーションのSNSを見る限りでは、現在努力をしながら懸命に営業をしています。 2月の段階では書いてきたように経営的に非常に苦しい状況になりましたが、今現在は 除菌液の販売でも1万円でも2万円でも仕事になるものは受注しようととで生き残りをかけておられるようです。 大型連休に向けて、会社は社内に乗客の体温を測ることができるサーモグラフィを設置し、ツアー客を呼び込めるように準備していましたが、緊急事態宣言が発令され、それも頓挫してしまいます。 「それでもね、 今できることをするしかない」 社長の海江田司さん、 8月までは予約が全く入っていないと。 月商1億円の企業が冠婚葬祭、コロナの感染者の移送などで 1万円単位の細かな仕事を取りに行きます。 雇用調整助成金の拡充や 無担保融資を得ながら経営を繋ごうと努力するものの、ランニングコストが大きくキャッシュが少ないため、かなり厳しい局面にさらされています。 海江田司社長の発言です。 「 雇用を守れなかったということに対しては、経営者として責任を感じています。 」 「早くても雇用調整助成金の特例措置を申請しても給付は5月中旬のため、 間に合わなかった」 「好き好んで社員を解雇しようという経営者はいないと思う」 「行政には、長期的な展望、 何とかやっていけるだろうという個人も企業も思えるような道を示してほしい」 「1カ月の売上を1億円だが1万円、2万円の仕事を大事にやろうと社員一同で心がけています。 」 中小企業を巡る環境は非常に厳しい状況にあります。 経済を止めるということは、企業の倒産に繋がります。 民間のシンクタンク(ニッセイ基礎研究所)の試算では、コロナの影響で例年よりも 失業者が100万人増えるという予測がでています。 例年失業者は170万人、2020年はこれに100万人増えて270万人という試算です。 これから先、迅速かつ大胆な政策を政府には売って欲しいものです。 今尚、(株)家康コーポレーションは必至に経営を繋ごうと尽力しています。 スポンサーリンク 中小企業が検討・活用できる新型コロナウィルス対策 政府や行政機関からの支援についてまとめます。 資金繰りについて 中小・小規模事業者等に関する支援策や相談窓口はをご覧ください。 セーフティネット貸付の要件緩和、新型コロナウイルス感染症特別貸付の創設等の資金繰り対策が記載されています。 雇用調整助成金の要件緩和 雇用調整助成金が新型コロナウィルスの影響を踏まえ、緩和されていますが、その特例措置については、をご覧ください。 「雇用調整助成金」は、経済上の理由により事業活動の縮小を余儀なくされた事業主が、労働者に対して一時的に休業、教育訓練又は出向を行い、労働者の雇用の維持を図った場合に、休業手当、賃金等の一部を助成する制度です。 2012年に創業し、順調に業績を伸ばして来た(株)家康コーポレーション。 営業所も本社を含め4拠点に展開し、拡大しつつある中でのインバウンドが0になるという新型コロナウィルスの影響を大きく受け、社長である海江田司さんは苦渋の決断を迫られました。 そして4割の従業員は解雇となりました。 こういった中小企業の経営者、従業員が日本を支えてきたということを是非、政府や行政にはわかっていただき、スピード感を持って決断と対応していただきたいと切に願います。 「今できることをやることしかできない」という海江田司社長の言葉がずっしり心に響きました。

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新型コロナウィルスが、中小企業の経営に深刻な影響を及ぼし始めています。 新型コロナウイルスの影響で、 74人中33人の解雇を迫られることになった観光バス会社・家康コーポレーションの3か月の歩みに迫ります。 中小企業の経営者は「明日の商売・明日の資金繰り」を常に気にしている中で、今回の新型コロナウィルスの影響は図り切れません。 中小企業の厳しい現実について、 (株)家康コーポレーションのリストラ!福岡の観光会社がコロナに翻弄された3か月に迫る!というテーマでまとめていきます。 安倍晋三首相含め、行政に携わる方々には是非、こういった中小企業の苦しみを理解して頂くとともに、スピード感を持った対応していただき、将来へのビジョン・見通しについてしっかりと考え、我々国民に伝えた頂きたいと思います。 スポンサーリンク A post shared by ichi23jp on Apr 17, 2019 at 3:18am PDT 2020年4月21日 NHK放送のクローズアップ現代は「 コロナショック 苦渋の解雇の裏で ~密着・あるバス会社の3か月~」で福岡にある観光バス会社 家康コーポレーションの苦渋のリストラについて放映されました。 新型コロナウイルスの影響で、 74人中33人の解雇を迫られることになった観光バス会社「株式会社家康コーポレーション」。 売上の4割を占めていた中国からの観光客が激減しました。 1カ月の 経費は4500万円、 人件費や バスのリース料を払うための融資も厳しい状況で、まさに生き残りをかけた数か月です。 2月以来、 インバウンドの激減、 日本人の外出自粛に翻弄され、 売り上げは1割にまで落ち込みます。 従業員の中には、幼い子どもや高齢の親を抱え、アルバイトをして家族を支えようとする人もいます。 解雇を告げる側の経営陣もまた、その苦しみに耐えきれずにいました。 苦悩する社員たちの3か月に密着、いま必要な支援とは何か考えさせられる内容です。 クローズアップ現代放映の 2か月前にNHKニュースで(株)家康コーポレーションの経営の危機について報じられていました。 新型コロナウイルスの影響でリストラ、早期退職や倒産する会社って社内留保どんだけないの?? 経営下手すぎる。 — jet(ヤジマックス) jet0109jet 放送後、同社は次のようなコメントをSNSで公表しています。 on Feb 18, 2020 at 4:33pm PST 大幅な リストラを実行すると発表したんです。 なんと 給料2割カット(役員は3割カット)に加え、 希望退職を募ることを従業員に告げました。 従業員への説明会の中で、「 リスク管理はどのように考えてるんですかね!!」と怒号が飛び交います。 この頃は数か月で収束すると考えていた社長の海江田司さん、「 数か月耐えてくれ」と理解を求めます。 それだけインバウンド(外国からくる観光客)が経営の柱であり、急成長してきた会社だったからです。 そして中国以外の国からのインバウンドもキャンセルが続きます。 インバウンドを見込むことができないため、会社はドライバーにも営業をしようと説得し、ドライバーも1日 100件以上電話での営業を続けます。 結婚し幼い子供がいる従業員、70歳を超えた母親と共に暮らすドライバー、従業員は不安な毎日を過ごします。 連日営業をし、観光以外にもドライバーの仕事が無いかと1件1件営業をしてまわるようになりました。 契約は20件まわって1件取れるかどうか、厳しい状況が続きます。 金融機関に融資の相談をしていた社長の海江田司さんは、政府の融資制度を使用し 5000万円を借り入れました。 しかし、地元銀行にも融資の相談をしましたが、経営再建の目途がみえずリスクが高いと融資を断られます。 雇用調整助成金の活用・申請を試みますが、キャッシュが入ってくるのが2か月先と厳しい状況です。 3月中旬、売上が1割に減る中、会社は従業員の解雇を検討します。 何人解雇しなければならないのか、大阪営業所で検討会議が開かれます。 給料の高いベテラン従業員から解雇していくことになりました。 26人中11人を解雇することに。 沖縄でも13人中7人を解雇となります。 1人1人に 1か月分の給料と10万円の慰労金を渡します。 従業員からは「納得できない」という声も上がりましたが、退職を言い渡す管理職もつらい状況です。 3月末までに会社全体で 解雇されたのは33人で、 従業員の4割以上に上りました。 2012年創業、社名の「家康」の名前の通り、 「天下一」を目指し、順調に成長してきた同社は 運転講習の補助制度、 語学研修などのサポートもしてくれる従業員満足度の高い会社でした。 福岡本社の他に成田営業所、大阪営業所、沖縄営業所と業務を拡大してきた会社です。 突然来た新型コロナウィルスの猛威に倒産リスクが目の前に差し迫っています。 ハロー家康! 家康コーポレーション 早くも降参 給与2割カット 希望退職募る! NHKにて報道 バスドラは簡単に 調整されてしまう — nao scmmRnS0IujX1ZY スポンサーリンク 新型コロナの厳しい経営への影響 TwitterやfacebookなどSNSを調査し、ウェブでも調査しましたが、(株)家康コーポレーションのSNSを見る限りでは、現在努力をしながら懸命に営業をしています。 2月の段階では書いてきたように経営的に非常に苦しい状況になりましたが、今現在は 除菌液の販売でも1万円でも2万円でも仕事になるものは受注しようととで生き残りをかけておられるようです。 大型連休に向けて、会社は社内に乗客の体温を測ることができるサーモグラフィを設置し、ツアー客を呼び込めるように準備していましたが、緊急事態宣言が発令され、それも頓挫してしまいます。 「それでもね、 今できることをするしかない」 社長の海江田司さん、 8月までは予約が全く入っていないと。 月商1億円の企業が冠婚葬祭、コロナの感染者の移送などで 1万円単位の細かな仕事を取りに行きます。 雇用調整助成金の拡充や 無担保融資を得ながら経営を繋ごうと努力するものの、ランニングコストが大きくキャッシュが少ないため、かなり厳しい局面にさらされています。 海江田司社長の発言です。 「 雇用を守れなかったということに対しては、経営者として責任を感じています。 」 「早くても雇用調整助成金の特例措置を申請しても給付は5月中旬のため、 間に合わなかった」 「好き好んで社員を解雇しようという経営者はいないと思う」 「行政には、長期的な展望、 何とかやっていけるだろうという個人も企業も思えるような道を示してほしい」 「1カ月の売上を1億円だが1万円、2万円の仕事を大事にやろうと社員一同で心がけています。 」 中小企業を巡る環境は非常に厳しい状況にあります。 経済を止めるということは、企業の倒産に繋がります。 民間のシンクタンク(ニッセイ基礎研究所)の試算では、コロナの影響で例年よりも 失業者が100万人増えるという予測がでています。 例年失業者は170万人、2020年はこれに100万人増えて270万人という試算です。 これから先、迅速かつ大胆な政策を政府には売って欲しいものです。 今尚、(株)家康コーポレーションは必至に経営を繋ごうと尽力しています。 スポンサーリンク 中小企業が検討・活用できる新型コロナウィルス対策 政府や行政機関からの支援についてまとめます。 資金繰りについて 中小・小規模事業者等に関する支援策や相談窓口はをご覧ください。 セーフティネット貸付の要件緩和、新型コロナウイルス感染症特別貸付の創設等の資金繰り対策が記載されています。 雇用調整助成金の要件緩和 雇用調整助成金が新型コロナウィルスの影響を踏まえ、緩和されていますが、その特例措置については、をご覧ください。 「雇用調整助成金」は、経済上の理由により事業活動の縮小を余儀なくされた事業主が、労働者に対して一時的に休業、教育訓練又は出向を行い、労働者の雇用の維持を図った場合に、休業手当、賃金等の一部を助成する制度です。 2012年に創業し、順調に業績を伸ばして来た(株)家康コーポレーション。 営業所も本社を含め4拠点に展開し、拡大しつつある中でのインバウンドが0になるという新型コロナウィルスの影響を大きく受け、社長である海江田司さんは苦渋の決断を迫られました。 そして4割の従業員は解雇となりました。 こういった中小企業の経営者、従業員が日本を支えてきたということを是非、政府や行政にはわかっていただき、スピード感を持って決断と対応していただきたいと切に願います。 「今できることをやることしかできない」という海江田司社長の言葉がずっしり心に響きました。

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ヒトとモノの停滞は、中国に依存してきたサプライチェーンのもろさを浮き彫りにしています。 感染拡大が最も深刻な武漢。 世界の自動車メーカーや部品メーカー500社が集中しています。 その武漢に工場を持つ自動車部品メーカーです。 サスペンション関連の大型部品を製造しています。 先週、工場を再開する見込みでしたが、当局からの許可が下りず、ほかの地域での生産を検討し始めています。 自動車部品メーカー「ヨロズ」対策本部 春田力 常務執行役員 「代替生産ということで、メキシコのほうにトライアル用の部品を50個頼んでおりまして、メキシコから海上輸送で飛ばす。 」 武漢の工場と同じ生産設備があるメキシコの工場で生産を代替できないかと考えました。 しかし。 「メキシコ製のリアメンバー(部品)と中国製のと、お客さんの要求で穴位置が変わっていたりする。 」 この世界の工場が止まることに混乱が起きているわけですけれども、熊谷さんは、この影響をどういうふうに見ていますか。 熊谷さん:中国には、この自動車の部品、ハイテク、鉄鋼などの工場が集中しているということがあるんですね。 例えば、自動車というのは全部で3万点ぐらいの部品を使う。 スマートフォンでも1000点ぐらいの部品を使いますから、かなり影響があって、自動車で見ると、最近の中国は技術レベルが上がって、エンジン周りの高度な部品とかもつくるようになっているんですね。 スマートフォンで見ると、世界のスマートフォンの生産の中で、大体65%が中国でつくられている。 先日、アップルが見通しを下方修正しましたが、今、アップルの中国におけるiPhone工場は、稼働率が人によっては3割ぐらいじゃないかという見方があるんです。 そうなると、日本の納入する人たちも非常に厳しくなる。 東日本大震災後に一つの研究があって、ある企業、1つ目の取引先、2つ目の取引先、ということで5個の取引先をたどると、平均的には、日本中の企業が全部つながるという結果がある。 その意味では、それをさらに世界レベルに引きなおしたことが今起きているわけですから、このサプライチェーン、部品の供給網というのは、非常に深刻であるということです。 栗原:日本の自動車メーカーの動きなんですけれども、トヨタやホンダ、日産自動車の広州にある工場が、今週から生産を再開しています。 トヨタは従業員の集まり具合や部品の供給状況を見ながら、まずは通常の半分程度の生産を行っています。 またホンダの武漢にある工場は来週の再開を目指しています。 武田:ここまでサプライチェーンという話でしたけれども、柯隆さん、日本や世界の企業にとって中国のマーケットはこれだけ依存しているわけですよね。 そういった中で、今回の事態の影響をどういうふうにご覧になっていますか。 柯さん:世界の工場が役割を果たす前提は、人件費が安くないといけないんです。 昨年、中国の1人当たりのGDPは初めて1万ドルを超えました。 購買力が出てきたから、世界のマーケットの役割を果たすわけですが、ただ、その条件の一つが、安定した供給網、いわゆる物流をきちんと安定させなくてはいけない。 今回はこれが壊れている。 二つ目が、この購買力は維持していかなくてはいけないのですが、中国経済がダメージを受けると従業員の給料も下がるかもしれませんので、その購買力は本当に維持できるのかどうかというのが課題になります。 武田:マーケットとしての安定性が、今まさに問われているということですね。 今回の新型コロナウイルス、私たちの家計や雇用といった暮らしにまで影響が広がっています。 売り上げは去年の同じ時期と比べ、10分の1に激減しているといいます。 焼肉ハウス サウスポー 乾辺哲也代表 「ここまでどうしようもない状態に陥るというのは考えてもみない。 」 長年、地元の企業と向き合ってきた信用金庫。 「コロナウイルスによって影響を受けるお客様がかなりたくさんいらっしゃるところから、窓口を設置させていただいた。 」 新型ウイルスの影響で町の経済が衰退してしまう恐れがあることから、緊急の融資相談窓口を設けました。 伊達信用金庫 壮瞥支店 森近武己支店長 「お客様(企業)がどんどん疲弊してしまっては、われわれも生き残ることもできません。 そしてまた、この地域も生きていけないということになりますので、本当に大きな山場だなと思う。 」 熊谷さん:外国人の影響よりもはるかに影響が大きいということがあって、中国人は年間で1000万人くらい来ていますから、1割の100万人減ったとしても日本のGDPに対する影響は2500億円ぐらい。 ところが、その国内の旅行者の旅行の消費が20.5兆円あるわけですから、これがもし1割減ったとすると、波及効果を含めると3兆円ぐらい景気に影響が出てくる。 それから外食産業というのも厳しくて、外食は全部で26兆円あって、ショッピングセンターというのも全部で33兆円ありますから、自粛ムードが出てくると悪影響が懸念されるということです。 武田:ここまで日本国内への暮らしへの影響を見てきたわけですけれども、柯隆さん、中国国内の中小企業などの影響はどうなんでしょう。 柯さん:こういう危機には大企業も影響を受けるわけですけれども、一番危機に弱いのは中小企業。 とりわけ中国の場合は、中小企業信用保証制度がないわけですから、このまま行くと、ある調査では9割の中小企業は3か月もたない。 3か月以上続いた場合は、倒れる可能性があるわけです。 武田:9割? 柯さん:家計に直撃していくわけですから、ものすごい影響を受けると思います。 武田:中国国内の消費や雇用も大きな影響を受けると。 柯さん:家計のバランスシートが壊れるわけですから、そこにきちんと備えていかなければいけないと思います。 武田:これはやっぱり中国社会の不安定にもつながるという見方ができますか。 柯さん:中小企業というのは最も雇用がつくられるわけですから、この中小企業がダメージを受けると雇用不安になる。 雇用不安になると社会不安につながります。 武田:では、その影響を最小限に食い止めるために何が鍵になるのか。 熊谷さんは「最悪の事態 想定した危機管理」。 熊谷さん:今回のことは永続的な話ではないわけですから、特に地方企業だとか中小企業が金繰り倒産などに追い込まれないように、しっかりとサポートしていくということが重要である。 その上で、日本の企業というのは「不都合な真実」を見ない癖があって、大事なことはやはり最悪の事態を想定した上で何をやるかということ。 そういう考え方の習慣をつけていくということが極めて重要ではないかと考えます。 武田:例えば、どんなことを想定していけばいいんでしょう。 熊谷さん:「チャイナプラスワン」という言葉がありますが、中国以外のところにも拠点を分散する考え方ですね。 武田:そして、柯隆さんはこちら。 これは中国の話ですけれども、工場に「従業員は戻れるか」。 ここを改めて見るべき。 柯さん:先ほどのVTRにもあったように、従業員のごく一部が戻ってはいるんですけれども、まだウイルスの感染が終わっていませんので、物流と流通が寸断されているがために、完全に戻り切れておりません。 だから、フル稼働するまでにはものすごく時間がかかるというのがまず一つの重要なポイントでございまして。 もう一つが、やはりこのまま行くと家計の所得が落ち込んでいった場合、中国経済はものすごくダメージを受けるので、今年はマイナス成長になるかどうかは別として、この40年来、ものすごく低い成長率になるだろうと思われます。 武田:そうすると、この従業員が戻れるかどうか。 これは今後の中国経済を大きく左右する一つと。 柯さん:鍵を握る重要なデータになると思います。 武田:ありがとうございました。

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